Lv.1
 この小説では著者の故郷である金沢を舞台に10篇の短編が収録されております。主人公は全て女性です。短編なのでどれも独立した物語なんですが、その金沢の文化や風習、風土の描写などが控えめに織り込まれていることで、その共通点からかそれぞれの女性がふと街中ですれ違ったり、料亭やバーで同じカウンターに座っていたり、思わぬところで接しているかのような感覚を覚えました。(実際にはそういうのは描かれてない)

 それを考えると、自分の周りにいる誰もがみんな、人には言えないような過去や現在を背負いながらも何事もないかのように生活しているように思えます。それは何も都会だけではなく、金沢のような辺境の地でもそう。地方出身者としてそういう面でも共感できた。


3つだけ手短に感想を。

「過去が届く午後」
あれ?これって「世にも奇妙な物語」で見たことあるような・・・と思って検索したらやっぱりそうでした。ちょっと前に松田聖子が主演でやってたやつ。

「玻璃の雨降る」
愛情は見返りを求めないからこそ美しい。そう感じさせられました。

「夏の少女」
鳥肌立った。

病む月 病む月
唯川 恵 (2003/06)
集英社

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