Lv.1
e5ee2300.gif

あれは去年のお盆休み。
帰省した伊藤はソエ君と釣りに行っていた。
釣りの帰りの車の中、カーナビで甲子園を見ていたら長崎の高校が戦っていたんだけども、その高校紹介で近くにあるオランダ坂が映った。

伊「長崎のこういう景色みたら絶対思い出すエピソードがあるんやけど、聞いてくれる?特に笑える話でもオチのある話でもないけど。」
ソ「ゆーてみーだ」
「ちょうどまさにこのオランダ坂なんやけど、俺らって修学旅行で行ったやんか」
「うん」
「このあたりって貿易の拠点だったとかで歴史的建造物がいろいろ観光地になってたけど、その中で外人のお偉いさんが住んでたとかいう屋敷があったと思うんよ。」
「うん、まぁ覚えてないけど。」
「そんでその外人のお偉いさんは背が2m近くあるめちゃめちゃでかい人で、それに合わせて家具とかも作られてたみたいで洗面台もめっちゃでかく作られてて、鏡とかも俺らがジャンプせんと顔が映らんような高さにあってな。」
「ふーん」
「それを見てみんなででっかいなーとか言うてたんやけど、近くにおった沖野教頭が、たっちゃんに向かって『ほれ、緒方君鏡覗いてみぃ』みたいに言うてな。要はたっちゃん背低いから明らかにからかって言うてるわけよ。」
「へぇ~」
「当然たっちゃんは怒ってたよ。それからしばらくして、道徳の時間にたっちゃんの代わりに新開さんがみんなの前で言うたりとかしてたよ。だから横っぱ(横畠先生)も知ってるわけ。でもそれからどうなったかは知らんのやけどな。
 横っぱが沖野教頭に話して沖野教頭がたっちゃんに謝ったりしたんかもしれんけど、まぁ多分横っぱもめんどくさいというか事を荒立てたくないから結局そういうのもなかっただろうな。」

「まぁそうかもな」
「つーかそれ以前に俺が思うのは、背が低いとかそういう身体的特徴をからかうのって、幼稚園児でもできるようなすごい低レベルな嫌がらせやんか。全然おもんないし。
そんなことを教頭というポストにまできた先生がするのってどないやねんってことよ。むしろ逆に先生はそれをみんなに止めろっていわなあかん立場やし…。」


と、別にたっちゃんと特別仲良かったわけではなかったけどもなんか腹立つ思い出。

このことがあってから十数年、長崎の異国情緒あふれる景観を見ると、「沖野教頭はクズ」というのが頭に浮かぶようになった。
まったく関係のないものが条件反射で結びつく、パブロフの犬状態。

同じように、小豆島を見ると母が私にコーヒーの飲み方を教えてくれたことを思い出したり、悟空が初めて超サイヤ人になるシーンを見るとばぁちゃんのせいで50℃の熱湯を浴びたことを思い出したり、メリーポピンズを見るとあの日の朝を思い出したり。

そういうのって無数にある。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する