Lv.1

先日「ねるねるねるね理論」を唱えたばかりですが、最近読んだ推理小説のトリックがあまりにひどかったのでちょっと紹介。
おもいっきりネタバレなので、内容は書くけど作品名を伏せる。

【不眠不休】
この物語は無人島にある屋敷の中で何者かによって一人ずつ殺されるという王道な展開なんだけども、
 島 :1日目
 本土:1日目
 島 :2日目
 本土:2日目
 島 :3日目
 本土:3日目

と、島内の出来事と本土での出来事が各章で順番に描かれるようになっている。
結末からいうと、島内にいる真犯人の○○という人物と本土にいる××という人物が実は同一人物だったというオチなのだが、そのトリックが
睡眠時間を削ってひたすら島と本土をゴムボートで何往復もしていたという、知性やスタイリッシュさのかけらもない体力と根性任せなものだった。

俺も読んでて「もしかしてそういうオチもあるかも」と一瞬思ったけど、「時間的に無理だし体力持たんよな…」と即却下したのにまさかの展開。


【一人芝居】
ある人物が朝早く起きて洗面所に行くと、仲間の一人が毒殺されてるのを発見するシーンがある。
第一発見者であるその人物は驚愕と動揺で嘔吐したり嗚咽を漏らして泣き叫んだりするんだけども、実はその第一発見者が毒を仕込んで殺した張本人。

死体を発見する一部始終のリアクションなどは全部この発見者目線の一人称で描かれており、非常に緊迫感と臨場感をもった描写なんだけども、
結末を知った後で見れば「自分で殺しといて何を一人芝居しとんねん!!」って感じである。

他の登場人物を欺くためならまだわかるけども、他に誰もいない状況だったのでその必要もないはずだから、これは読者を欺くためにやってる一人芝居。

「こんだけ動揺してるからこいつは犯人ではないんだな…」と犯人候補から外してたから「なんじゃそら!!!」とズッコケそうになった。


【禁じ手】
被害者のうち一人は、密室殺人で殺された。
殺された部屋には鍵がかかっており、鍵はその部屋の引き出しの中にあって、窓は人が通れる大きさではなくて…とかいう、これまた王道の密室殺人である。

このトリックは物語の最後に犯人の独白の中で種明かしされるんだけども、「△△を殺した後、マスターキーで鍵を閉め…」みたいにサラッと書かれていた。
―――…え? おいおいおいおい!!!!!何をサラッと書いとんねん!!!!
密室殺人のトリックがマスターキーて!!!それは禁じ手だろ!!!!!

正直これが一番びっくりした。
それに犯人はこの屋敷の持ち主だから間取りや秘密の地下道やらいろいろ把握しまくりなので、そいつが犯人ってのもひねりのないオチである。


いろいろと酷かったけど、Amazonのレビューでは200件以上のレビューがある上、5点満点中4点だった。
推理小説好きの中では有名な作品みたいだけど、推理小説好きはこんなんでも平気で受け入れられるのか?

まぁ1987年に書かれた小説なので、良くも悪くも古典的な内容でした。
コナンや金田一も含め、トリックの酷さを指摘するのは筋違いなのかもだけど。


前に松本人志の放送室で某映画をボロクソに酷評してて、「(こんだけボロクソに言うと)逆に観たくなる」みたいな話をしてたのを思い出した。
もしこの日記を読んで、「逆に読みたくなった」という人がいたなら、言ってくれたらこっそり教えますんで言ってください。

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コメント
この記事へのコメント
まさと二人で『マスターキーはあかん』とツっこんでしまったwww
まぁ現実的っちゃ現実的ですよね…
2015/01/24(土) 23:20 | URL | どーりぃ #-[ 編集]
全ての密室殺人を否定するような展開に度肝を抜かれました。

まぁコナンや金田一のトリックの手の込み用も、それはそれで現実離れしていますが…。
2015/01/31(土) 20:50 | URL | fds #-[ 編集]
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