Lv.1
もう5月も終わって6月ですね。それにしても熱いですね。
衣替え、そして鮎の解禁になる時期です。
 
学生のころ地元を離れて気付いたけど、鮎を頻繁に食べるのって地元ならではの食文化なんですね。
地元では鮭の切り身やサンマみたいな感じで普通に食卓に並ぶけど、東京でも京都でも、ほとんど食べる機会はなかった。
そう思うと無性に食べたくなってくる。

パリっと焼けた皮に箸を入れる感触を思い出すだけで泣けてくる。
塩がこんがりと焼きついていて、身は甘くホクホクとした食感が懐かしい。
そしてもちろんその横には地元名産のスダチを沿えて。
もしかすると俺にとっての故郷の味は鮎の塩焼きなのかも。
  
そんで、鮎といえば美味しんぼでも「鮎のふるさと」という好きなエピソードがあります。
 
 
【おおまかなあらすじ】
足を怪我して入院中の京極さんのお見舞いにやってきた山岡と栗田は、京極さんが退院したら退院祝いになんでも好きなものをご馳走することを約束する。京極さんは鮎の天ぷらを希望するが、そこへちょうど見舞いに来た海原雄山と鉢合わせ。
 
雄山「せっかくの退院祝いに不味いものを食べさせてしまってはいけませんからなぁ。」
山岡「何だと!!?天ぷらの揚げ方なら十分勉強した。どんな鮎が美味いかも知っている。
 最良の材料と最高の技術、それ以上何が必要だと言うんだ!!!」
雄山「どうやらまた大事なことがわかっていないようだな。」
 
例によって親子喧嘩、そして京極さんの退院祝いは一転して「鮎の天ぷら対決」へ。
 
決戦は唐山陶人邸にて行われた。
まず山岡の鮎の天ぷらが出される。
(美味しんぼでは先に料理を出した方が9割方負けるので、この時点で山岡敗北フラグ、および雄山説教フラグが立った。)
 
谷村部長「おう、これは思った通りの味。骨もサクサク。身はホロリと甘く、ハラワタの苦味が豊かだ。」
唐山「実に香ばしい。」
 
以下、材料と調理法についての山岡の解説。
 
次に雄山のターン。
 
唐山「む、これも美味い。」
栗田「山岡さんのと甲乙つけがたいわ。ねぇ京極さ・・・きょ、京極さん!!!
 
♪!!!(←例の効果音)
 
京極「あ・・・あんた・・・なんちゅうもんを食わしてくれたんや・・・」
 
鮎の天ぷらを一口食べ、号泣している京極さん。
 
雄山が京極さんに出した鮎の天ぷら、それは京極さんの生まれ故郷、四万十川の鮎を使ったものだったのだ。
故郷から上京し、大富豪へとのし上がった京極さんは、もう何十年も故郷へかえっていない。
そんな京極さんにとって、貧乏ながらもまだ純粋無垢だった少年時代の懐かしい味だった。
 
号泣しながら勢い余って「これに比べると山岡さんの鮎はカスや」とまで言う始末。
ショックを受ける山岡に雄山がさらに追い討ちをかける。
 
「おまえは京極さんが四国の出身と知っているはず。鮎の味は川によって違う。
 どの川の鮎が京極さんに喜ばれるかわかりそうなもの。それを鮎に関する小賢しい知識を堆積することで忘れてしまった。
 最良の材料と最高の技術のほかに何が必要だ、とぬかしおったな。お前はまたも大事なことを忘れてしまったのだ。
 慢心以外のなにものでもない。料理は人の心を感動させてはじめて芸術たりうる。
 だがお前の今の心がけではどんな料理を作ったところで材料自慢、腕自慢の低俗な見せびらかし料理で終わるだろう。
 そんなお前が究極のメニュー作りだと?笑わせるな!!!」
 
「くっ・・・・・!!!」
 
山岡は何も言い返せなかった。
 
 
その日の帰り道。山岡は落ち込みながらも考えていた。
 
「なぁ栗田君、俺、鮎の天ぷらを究極のメニューに入れようと思うんだ。」
 
自己満足の見せびらかし料理ではなく、食べてもらう人への思いやりを込めた料理。その大切さを忘れないための決断だった。
 
~エンディングテーマ「TWO OF US」~
 


第31話なのでかなり初期の話です。 
まぁ山岡が雄山に負けて説教を食らうというのは美味しんぼでも王道パターンですね。
しかしここで雄山が言った「料理は人の心を感動させてはじめて芸術たりうる。」という言葉はこの漫画の核とも言えるものであって、この話は王道パターンな話の中でもかなり濃く、重要な内容のものだと思っております。

この話が好きなので、その影響で私は思い入れが深い料理を食べたときは
「なんちゅうもんを食わしてくれたんや・・・!!!」 
と号泣することにしております。
 
それにしても鮎を食べただけで本当に川の違いまでわかるもんなんでしょうか。
川が違えばその深さや幅、流れの速さが違うから身の付き方が違ったり、気候や水の成分でエサとなる苔が変わってくるからかな。
しかし京極さんは米を一口食べただけでその品種はおろか産地までわかる、雄山に次ぐレベルの美食家やからこそわかったのであって、現実にこんなことはまずありえないでしょうね。
 
しかしどうせ食べるならやっぱり吉野川や穴吹川の鮎が食べたいと思う俺であった。
たぶん今の俺なら「なんちゅうもんを食わしてくれたんや・・・・」と号泣できる。
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コメント
この記事へのコメント
してくれ!
2009/06/08(月) 22:58 | URL | フローター #-[ 編集]
なぜこんなちょっと前の記事に今頃コメントを・・・。
2009/06/10(水) 21:51 | URL | fds #-[ 編集]
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