Lv.1
三日目。いよいよ聖地 池原ダムへ。
池原ダムは全国的にも有名なバス釣りのメッカ。
wikipediaにもそう書かれている。
何をおいても有名なのは、サイズがでかいということ。

奈良県の南部にあるこのダムにはその辺にいるラージマウスバス以外に、日本では珍しいフロリダバスがいる。
フロリダバスは60cm代まで成長することも珍しくなく、「池原ダムでは40、50は当たり前」みたいなことをまことしやかに聞いたのだ。

最近はちっちゃいの(30以下)ばっかりだった俺。迷わずそれに食いついた。
3時間という道のりも、深夜1時起きという異常な起床時間もなんのその。
おにぎりだけでなく気合を入れて焼きおにぎりまで作った。(合わせて7個)

1時間ほど高速を走り、(ナビを高速優先にしていたせいで高速を走ったが、ちょっと遠回りだった。)1時間ほど田舎道を走り、さらに1時間ほど山道を走った。
そしてまだ薄暗い中、聖地 池原ダムに到着。

この巨大なダムの中にランカーサイズがうようよしているかと思うと、ダム全体がTDL並の巨大テーマパークに見えてしょうがない。
結局1匹も釣れず、「二度と来ないわよ!!!!」と、キャシィ塚本ばりにキレ気味で帰ることになるとは、このときの俺には知る由もなかった・・・。

わざわざ遠いところまで足を運ぶんで、それなりに事前に下調べをしておいた。
聖地と呼ばれるだけあって関連サイト、情報サイト、個人のブログの釣行記はたくさんある。

フローターがエントリーできそうなポイントへ行き、準備をして着水。

そして目の前に広がった光景。

P1010274.jpg

P1010273.jpg

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
フローターの経験は浅いが、今までに感じたことのない異様な威圧感。
写真では伝わりにくいが、こんな風景が360度に広がっているのだ。
アーチ型ダムとしては日本一の貯水量というくらいだから規模が違う。
深さも裕に30mはあるだろう。

早朝なので鳥も虫も息を潜めている。
聞こえるのは風による波の音と木々のざわめきのみ。
自然の巨大さの中に身を置いて自分の存在の小ささを突きつけられ、恐怖に近い心細さを感じる。
聖地と呼ばれる由縁を肌で感じた気がした。

こんだけでかいと、突然変異で生まれた5mくらいの人食いバスが潜んでて、脚を食いちぎられたり水中に引きずり込まれて無人のフローターだけがプカプカと残る・・・みたいなB級パニック映画のオープニングシーンみたいなのを想像したりして急に怖くなってきたりもする。

とりあえず目ぼしいポイントを見つけ、そこから順に流されながら探っていく。
前日まではプラグで釣ることにこだわっていたが、3時間もかけてここまで来た以上、1匹も釣らずに帰っては意味が無い。
最大限持てる技を出し、得意分野にすがってでも1匹を釣り上げるつもりだった。最初からワームで行く。
選んだのはデスアダーのテキサスリグ。

デスアダーはでかめのワームだが、でかいバスならバクンと食いついてくれるだろう。
ワーム自体ももともと重いので、テキサスリグにすれば飛距離はさらに伸びる。
ノーシンカーよりも早く沈むので、岸際のキャストからのカーブフォールで手返し良く探っていく・・・。という魂胆だった。

・・・が、釣れないどころか当たりすらない。
使い慣れないデスアダーのせいだろうか。
いつも切り札にしているゲーリー4インチカットテールに変更してみる。
・・・やはり釣れない。当たりすらない。なぜだ・・・。

そういえばどこかのサイトに書いていた。
池原ダムではダムの釣り方に慣れていないと釣れないとか、縦の釣りができないとだめだとか。
つまりこういうことなのだ。

カーブ

でかいバスが潜んでいるっぽい深層を探るにはカーブフォールは向いていない。

無題

だがフリーフォールなら深層までワームを落とし込み、探ることができるはず。
キャストした後、リールのベールを戻さずにラインをひたすら送り込む。

シュルルルルルルルルルルルルルル・・・・・

・・・なんかなんぼでも出て行くんですけど。どんだけ深いねん。
しかも最悪なことに新しいバイオマスターは浅溝タイプであることと、使い慣れていないせいで多少バックラッシュしてラインを切ったりしていたせいであんまりラインが残っていなかった。
せいぜい25mくらい。

そして、そんな経験したこともない深さにワームを落とし込んでも、深すぎて底の感触やアクションの加え方がまったくつかめない。
フリーフォール作戦はイマイチ効果を発揮することもなくマズメ時が終わった。

その後、ベイトではデスアダーのテキサス、スピニングではカットテールのアンダーショットを使い分けて攻めるもアタリ一つなく12時になった。
しかしその途中、なんとなく釣れない理由がわかってきた。

P1010272.jpg

さっきまで深いところにいたのでわからなかったが浅い所にでてきてわかった。
水の透明度が非常に高い。これではプレッシャーもさぞ高いことだろう。

釣れる気配が全くしないので場所を移動することにした。
フローターをしぼませ、荷物を車に詰め込み、プリントアウトしてきたポイントマップを見て考える。
とりあえず有力ポイントが密集している付近を走ってみて、その付近にエントリーできそうな地形を探すことにした。

そしていろいろ見て回ったところ、たどり着いたのがここ。

P1010275.jpg

これはエントリー地点から車を停めたとこを見上げた写真。
水面までの距離もさることながら、かなりの傾斜。
そして大雨でダムが増水したり、川が氾濫したときに流れ込んだであろう流木や岩が積みあがっている。
膨らんだフローターをかついでここを歩くのはさすがにきついと思って、しぼんだフローターとポンプを水場に持っていき、フローターを膨らまし、そんでポンプを持って車へ戻って竿、ベスト、フィンを持って再び水面へ行った。この2往復に加えて、後片付けでもさらに1往復と、この前にちゃんと着水できるかどうかを確かめるために1往復してたので合計4往復。
この4往復の間に「こんなとこまで来て俺は何をしてるんだろう」と7回くらい思った。

おにぎりも使い果たし、後は満腹度との戦いだった。
先ほどのポイントに比べれば水もほどよく濁っており、「これはいけるかも・・・」と思ったが、30分ほどで雨が降ってきた。
止む気配はなく、徐々に強くなってきた。
カッパは持ってたがザーザー降りになってきたのでさすがに撤退。

1時起きに加えてこの4往復でさすがに疲労の限界。車の中で気絶するように3時間眠る。
目が覚めても雨は相変わらず強く、釣ろうと思っても釣れないのでそのうちカーズは考えるのをやめた。(ドォ―――ン)


以上、池原ダムレポートでした。
1匹も釣れなかっただけに帰りの3時間は余計に疲労感が増した。
しかしいろいろ考えさせられたいい経験だったと思っております。
やっぱり聖地の壁は高かった。フローターを手に入れたからといってなんでもできるってわけではないんですね。
いろいろ検索してて見たけど、「10年越しのリベンジに臨んだが、結局1匹も釣れなかった」なんていう釣行記もあったくらいだし。

とりあえずボートがないと池原ダムではやっていけないんじゃないかと思った。
レンタルボートや、個人のボートを降ろすためのスロープもいくつかあったし。
船舶免許取ろうかな・・・みたいな考えが微かに頭を過ったあたり、もう俺はバス釣りから抜け出せないほど重度にハマッてしまっているのかもしれない。
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