Lv.1
うどん巡りをしたその日の夜、ある人物と1年と1ヶ月越しの約束を果たした。

あれは京都に引っ越して来てまもなく、入社式までの数日を東京への未練や哀愁を忘れられずに寂しさとむなしさと切なさの混じった胸中で過ごしていた日々のこと。
突然携帯電話が鳴り出した。画面には「津山純一」の名前が。

つっちんは多分俺が今までに遊びにいった回数ベスト3に入る人物で、何も言わなくても週末になればつっちんの家に遊びに行くのが習慣になっているくらいの時期もあった。
しかし、中学を卒業して別々の高校になってからは全くの音信不通で、最後に話したのも成人式のときの飲み会以来だった。

突然の電話に様々な疑問や驚きはあったが、「なぜ電話を掛けてきたのか?」「久しぶりに声が聞きたい」という好奇心のようなものですぐさま通話ボタンを押した。

「あぁ、いとっち?今なにしよん?」
「あぁ、ちょっと今京都に引っ越してきたばっかやから身の回りの準備でいろいろ走り回ってるとこなんよ。」

電話を取っても「久しぶり」とか「元気にしてた?」とかいう前振りもなくそんな会話をした。
中学を卒業して以来2回しか会っていない、そして前回から2年ぶりの会話だったけども、そのときの話し方はまるで「今から遊びにいっていい?」というあのときのノリそのままだった。
二言三言話した後、「ていうかめっちゃ久しぶりやな。いきなりどしたん?」と一番気になることを聞いてみた。
どうやらつっちんも同じような状況らしく、社会人としての生活が始まる前に少しでも遊んどこうというノリで適当にいろんな友達を遊びに誘っていたらしい。当然、既に京都だったもんだからそのときは会えないままだったけども、いつかまた時間ができたら会おうということでひとまず電話を切った。

どうでもいい人間との社交辞令での「いつかまた」なんていう日は大抵永遠にやってこない。
しかし、このときの「いつかまた」という日は必ずいつか実現させようと決めていた。

ファミレスで飯を食いながら近況を報告し合ったところ、つっちんはこのブログを読んでくれていたことを知る。
確かに秋ごろに連絡したときにブログを書いてるとか、「ああああ 美馬市」で検索したらたぶん見つかるとか、そういう話はしたけども、本当に見てくれているとは。
しかも今までの記事を最初から全部読んでくれてるらしく、床寝ヌード風呂などの内輪話がおもろかったとも言ってくれた。
仕事場のパソコンで見てるらしいから、仕事場であんなアホなものを読んで爆笑しているつっちんを想像するのもまたおもろい。

結局その日はそのままつっちん宅で泊めさせてもらった。
宿代代わりに手持ちの漫画、「QP」「レベルE」「闇金ウシジマくん」を読んでもらった。
3つともおもろいといってくれた。

つっちんの家になんであんなに頻繁に遊びに行ってたのか、そのメインの目的はジャンプを読ませてもらうためだった。
自分で買うことは決してなく、いつもつっちんに読ませてもらっていた。
俺とつっちんの間に漫画は欠かせない存在だったのだ。

実際につっちん宅の本棚には漫画がたくさんあったのだが、その中に見てはいけないものを発見してしまう。
下手なエロ本の類より100倍は見てはいけなかった。

妹は思春期 1 (1) (ヤングマガジンコミックス)妹は思春期 1 (1) (ヤングマガジンコミックス)
(2002/08/05)
氏家 ト全

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タイトルが・・・・。ってかタイトルが全て。
これは穴吹人にしか分からないネタ。
まーくん作詞のあの歌が蘇る。

内容はタイトル通り、思春期で性欲旺盛な妹とその兄の日常を描いた4コマ漫画。
基本下ネタではあるけども、間違っても近親相姦とかそこまでどぎつくはありませんのでご安心を。
しかしよりによってつっちんの家にこんな本があったら「まー君のあの歌はマジだったのか?」とか思ってしまうではないか。

漫画を読みつつコタツで眠る。
そして翌朝6時。つっちんに別れを告げ、いよいよ東京に向けて出発。
つっちんありがとう。泊めてくれたこともそうだけど、あのときのどうしようもない寂しさを一瞬にして吹き飛ばしてくれたことを感謝している。
あの頃、そんなふうに寂しさを忘れさせてくれた人がもう一人おってな、今からその人物に会いに行くのだよ・・・。

GW3日目へ続く。
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コメント
この記事へのコメント
仕事場でこれを読んでつっちんちにある漫画のくだりで吹きそうになったよ。
つっちんも読んでるかな(笑。
2008/05/13(火) 09:22 | URL | りえこ #-[ 編集]
うん、多分いわりえと動揺、仕事場で読んでくれてるはず。

ほんまなぁ・・・なんでよりによってこれなんだ・・・
しかも全巻揃えてるし。
2008/05/13(火) 18:16 | URL | fds #-[ 編集]
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