Lv.1
あと2回あると思っていたバイトが今日で終わりだった。別に名残惜しいことなど一切なし。
今日は鶴は2羽生まれたが日曜日ということもあり木曜日ほど酷くはなかった。
日記に書くほどのおもろい出来事などなかったけど記念にいくつか・・・


【カゴを移し変えるときの注意点】

バーコードを読み取りながらカゴからカゴへ移し変えるのだけども、このとき一番注意すべきなのは重いものを下へ、やわらかかったりデリケートなものは上に乗っけるということである。そのため、お客様が持ってきたカゴの中から牛乳パックや缶ビール、ペットボトルなど、重いものから順に移し変えるのが基本。そしてその上に野菜を置いたりして、一番上にくるのはポテチとか菓子パンとかになるパターンが多い。

そんなある日何百人という中の一人のお客さんが俺に言った。

「卵一番下に置いたら潰れちゃうよ」

そこで、

「うん。確かにパンの上にペットボトルを乗せるとつぶれてしまうように、カゴを移し変えるときには商品の強度や重さは考えないといけないね。もちろん卵はデリケートなものとして扱う必要があるだろう。しかし、卵は重さの面ではそこそこ重い部類に入るので、カゴの上の方におくことで他の商品を押しつぶしかねないし、上に置くと移動する際にカゴから滑り落ちてしまう危険性もある。また、卵そのものはデリケートであってもそれを包んでいる容器にはそれなりの強度があって、ペットボトルや牛乳パックなど極端に重いものを乗せないように注意さえすればむしろ一番下に置いた方が安定した並べ方ができるのだよ。そして、このカゴの中身を見てくれればわかるように、万一に備えて今卵の上に乗せているのは菓子パンやスナック菓子など、極めて軽い物が乗るようにちゃんと考慮に入れた上で移し変えているので、お前のチンケで浅はかな考えのように単純に物事はいかないようにしてあげてるから何も心配しなくていいからね。」

と親切に説明してさしあげたかったのだけども後続がつかえていたので
「申し訳ありません。失礼しました。」
とスルーしかなかった。


【その2:1円爆弾】
21時ごろ。おばはんがレジで支払うときにポケットから巾着袋を取り出し、それをトレイの上でひっくり返したかと思うと中からザ―――――ッッ!!!!!!っとものすごい量の1円玉が出てきた。

「これ全部で90枚あると思うから数えてちょうだい。」

しょうがないからちゃんと数えました。ちゃんと90枚ありました。
21時に来たのはおばはんなりにお客さんが少なそうな時間帯を考慮してのことらしい。
でもそんなんだったら90枚も貯める前に少しずつ使っていけばいいじゃないか。


【その3:知りたがる少女】
スーパーなので当然客層は主婦中心で、お子様連れの方も多い。
レジの周りに警視庁のひったくり注意を促すポスターが張ってあったのだけども、俺がバーコードを読み取っているときにそれをみた5歳くらいの女の子が
少女「ねーこれなんてかいてあるの~?」
母「『知ってますか?』って書いてあるのよ。」
「なにがしってますかなの~?なにがしってますかなの~?」
「・・・・・・・・・。」
「ね~なにがしってますかなの~?」
「静かにしてなさい。」

無視する母親と興味津々の少女。

「ね~なにがしってますかなの~?」

気がついたら母親が答えないからか、俺をガン見しながら言っているのが視界の隅でわかった。
俺に教えてといっているのだろうか。

「それはね、最近増え続けているひったくりの被害者のおよそ95%は女性で、85%は荷物を道路側に持っていたときに狙われたというデータを表示しているんだよ。君もあと何年かすればきっと可憐なお嬢さんになるだろうし、狙われないように注意しないとね。ちゃんと荷物は建物側に持つようにしようね。わかったかなお嬢ちゃん。」

などと紳士的に答えてあげたいところだがその時はそんなアドリブがきくわけもなく、バーコードに集中して気付かないふりをするしかなかった。
そしたらその少女が

「ね~なにがしってますかなの~?」
「ね~なにがしってますかなの~?」
「ね~なにがしってますかなの~?」
「ね~なにがしってますかなの~?」


と、バーコードを読み取る機械の左右からもぐらたたきのように交互に顔を出しながら何度も何度も聞いてくるもんだから、レジを打つふりをして顔を背けながら笑いをこらえたが

「あ~いまこのひとわらったよ~。」

とか言われたからもう諦めて隠すことなく普通に爆笑しながら接客するしかなかった。
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