Lv.1
孤独のグルメ 孤独のグルメ
久住 昌之、谷口 ジロー 他 (2000/02)
扶桑社

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主人公・井の頭五郎は食べる。
それも、よくある街角の定食屋やラーメン屋で、ひたすら食べる。
時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、彼はつかの間自分勝手になり、「自由」になる。
孤独のグルメ――。それは、誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為だ。
そして、この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の「癒しである。」

―カバーより―


入ったことのない飲食店に入る時、ある種の「勇気」がいるのはなぜだろう。
別に黒塗り壁の料亭にフリで入ろうというのでも、ネクタイ・ジャケット着用していない人お断りのフランス料理店に飛び込もうというわけでもないのに、だ。

―あとがきより―


グルメ漫画なんですが、美味しんぼみたいに美食の究極を求めるものでも材料や調理法がどうこうと能書き垂れるものでもなく、ただ食べるだけという感じ。新幹線の中で食べるシューマイ弁当、高校野球を観戦しながら食べる売店のカレーなど、むしろ味よりも食べるシチュエーション重視だったりする。そういうのが8ページという短さで18本収録されております。退屈そうに聞こえるかもしれないけども、変に大袈裟すぎないのがリアルでいい。注文した組み合わせがや食べ方で「あ~ぁ失敗しちゃったな」みたいなのもあったりして、そういうあるあるネタみたいなのが微妙におもろい。

中でも一番印象に残ったのは
店のおっさんが客の前で従業員を怒鳴り散らし、せっかく腹が減ってたのに食べる気が失せるという内容で、帯に載っている

「モノを食べる時はね 誰にも邪魔されず 自由でなんていうか、救われてなきゃあダメなんだ」

という台詞が使われる回。
激しく同意。飯を食ってるときは誰にも邪魔されたくないんだよなぁ・・・。

食べているときはただ空腹を満たすことだけを考えているからこそ心地よいのであって、どんなに美味かろうが、シチュエーション次第で簡単に台無しになるもんですよね。
高級レストランの料理だってゆったりと落ち着いて食べるから美味いというのもあるわけで、狭いカウンターで左のおっさんが携帯で話をしながらタバコの煙を漂わせてきたり、右のおっさんと肘を小突きあいながら食ったりしたら美味いわけがない。

実際、進路がどうこう就活がどうこう、そんな話ばっかりされながら食う実家の飯は何よりも不味かったし。
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